森羅万象から学ぶ人生羅針「熱い思いは「背中」で伝える」
2024.08.12
森羅万象から学ぶ人生羅針「熱い思いは「背中」で伝える」
新卒者の面接時の志望動機に、「企業合同説明会において、社長の熱い思いを聞いて感動したからです」という声がありますが、この言葉をそのまま受け取って良いものでしょうか。
なぜならすべての経営者は、熱い言葉でビジョンを語るのは当たり前だからです。それによく聞いてみると、みんな「どこかで聞いた話」ばかりです。それでも「感動した!」と言われれば、経営者は悪い気はしません。
しかしそれは、学生の面接テクニックの常套手段です。他の会社でも間違いなく同じことを言っているでしょう。そのため、それ以外の部分で見込みがあれば採用してください。すべての社員は、実際に仕事をさせてみなければその実力は分からないからです。
しかし、大事なのは企業トップが仕事に対して真摯に向かい合い、心血を注いでいる「背中」を見せることです。そんな姿に「この人に付いて行こう!」と思わせる力があるのです。それだけで十分で、美辞麗句は不要です。言葉は必要最小限にしましょう。
そこで見せる「背中」には、「楽して稼げる仕事などこの世に何1つない」という現実を浮き彫りにして、それに挑戦し乗り越える姿を映しだすのです。本来学びというものは、相手の「背中」を見て身につけるもので、机で勉強することは補足に過ぎません。
このように企業トップは、自分の熱い思いこそ「背中」で伝えるべきです。そうすれば離れていく社員は間違いなく激減することを肝に銘じておきましょう。
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