森羅万象から学ぶ人生羅針盤「1つ前の汽車に乗ろう」
2024.08.25
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「1つ前の汽車に乗ろう」
イギリスの作家ギルバート・キース・チェスタトンは、「私が見出した、汽車に乗り遅れぬ唯一の方法は、1つ前の汽車に乗り遅れることである」と述べています。これは遅刻回避のテクニックなどと狭義に捉えず、未来の姿を知っていながら、あえて現在の価値観に合わせると意訳するのが適切だと思います。
世の中には芸術家をはじめ、「世に出るのが10年早かった」と言われる逸材がいます。つまり時代を先取りする感覚に優れていたのです。しかし、未来の姿を知り、それを現在の人々に理解してもらいやすくするため半歩先を歩めば、周りの人も付いて来てくれます。
しかし、2歩も3歩も先を歩んでは付いて行けません。試しに、10年前や20年前に、そういわれた作家の作品を読んでみると、本当に今の時代にマッチしているから不思議です。
まさに、冒頭のチェスタトンの言葉は、極めて安全な保険とも言うべきものです。1つ前の汽車に乗り遅れ、通常の時間に到着する汽車に乗れば、今の時代にベストマッチするのは当然です。
また仮に、1つ前の汽車に乗り遅れなかったとしても、その汽車が“各駅停車”なら、却って「時代の先端を行く新進気鋭の存在」として注目される可能性があるかもしれないのです。いずれにしても、早すぎず、遅すぎず、皆に注目される存在になっています。
問題は、1つ前の汽車を知るための、正確な時刻表を手に入れることです。これは当たり前の話ですがどこにも売っていません。「1つ前の汽車はいつ発車するのか」は、自分のアンテナによって感知するしかないのです。それを肝に銘じ、乗り間違いだけはしないようにしましょう。
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