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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「同業者とはどこまで行ってもライバル」
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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「同業者とはどこまで行ってもライバル」

2024.09.27

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「同業者とはどこまで行ってもライバル」
 前回、私の友人の言葉である「友達とはいっしょに商売はできない。怒鳴り合いをしたくないからだ。しかしビジネスパートナーとであれば怒鳴り合いができる」をご案内しました。

 今回はこれに関連して、『人生論ノート』などの著書で知られる哲学者の三木清氏の言葉である、「同じ職業の者が友人になることは、違った職業の者同士が友人関係になることよりも遥かに困難である」をご案内いたします。どうしても友情より利害が優先されるため、当たり前といえば当たり前の話でしょう。

 確かに自分を含め、自分の周りの人たちを見回してみると、その人の友達は異業種であることが圧倒的に多いです。百歩譲って隣の業界(例:建設業と不動産業)の人であったり、商圏が極端に離れていて(例:北海道と福岡)絶対に競合したりしない相手ばかりです。

 企業トップに限らず、有名文化人でも、同業者が聴衆に交じっている講演会や、対談相手となる座談会へは一切出席しないという人が少なくありません。うっかりノウハウをしゃべってしまい、商売敵(しょうばいがたき)に盗用されることを恐れるからです。

 人気時代劇『必殺シリーズ』で、主役の中村主水(もんど)を演じ続けた俳優の藤田まことさんは、同業者の友人よりも、税理士などの士業の方々とのお付き合いが多かったといいます。

 その理由は、自分の知らない世界の情報を教えてもらい、知識を蓄えて芸の肥やしになったからです。やはり同業者とはどこまで行ってもライバルであることを決して忘れないでください。

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