森羅万象から学ぶ人生羅針盤「腰が低くて当然と思う」
2024.11.06
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「腰が低くて当然と思う」
仕事は自分1人で成り立つものではありません。周りの支えがあって初めて成り立つのです。その時、自分のために泥をかぶってくれる人がいることを忘れてはいけません。
特に部下は、企業トップの顔を潰さないようにするため、自ら憎まれ役になって部下を統率したといいます。そういう人にはとことん礼を尽くし恩返ししてください。
礼を尽くすと言えば、よく芸能界で知られていることですが、俳優の高倉健さんは、新人や無名の役者に対しても非常に礼儀正しく、その腰の低さや磨かれた人間性に魅了された人は数多くいます。
また、意外に知られていないのは、なぜ俳優の渡哲也さんが石原裕次郎さんの弟分のような関係になったことです。
実は新人の渡さんに対して、大スターだった裕次郎さんが、食事中であるにも拘らず手を止めて、「石原です。よろしくお願いいたします」と挨拶したことに渡さんが感動し、皆さんの知られるような関係になったのです。
腰が低く礼儀正しいというのは人間としての基本であり、どんなに偉くなっても守るべき姿勢なのです。現に我が国の象徴たる天皇皇后両陛下や、上皇・上皇后ご夫妻は、非常に腰が低く礼儀正しいではありませんか。
外部の人間に腰が低く、自社の社員に対して威張り散らすのは、ただの内弁慶です。それどころか「外面(そとづら)ばかりが良い」と陰口をたたかれるだけです。
しかし、第三者は意外に冷静な目で、他社の企業トップを見ています。「この人は内でも外でも腰が低く礼儀正しい」という、冷静な目にも人格者に映るようになってこそ本物だと肝に銘じてください。
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