森羅万象から学ぶ人生羅針盤「憎まれたくないなどと思わない」
2024.11.08
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「憎まれたくないなどと思わない」
人間は誰しも人から好かれたいと思うものです。しかし、企業トップが社員の顔色を窺って媚を売るようでは、もうその会社はお終いです。企業トップは憎まれたくないなどと思ってはいけない立場の人間なのです。
俗に「憎まれっ子世に憚(はばか)る」と言います。人に憎まれるような者が、かえって世間では幅をきかせるという意味です(デジタル大辞泉より抜粋・要約)。
しかしこれは、極悪人の方が世の中で力を持つという意味に捉えないほうがベターかもしれません。むしろ「心身ともに厳しく律し、苦しい生存競争に打ち勝ってきた」ということの裏返しなのです。そういう人は、進んで嫌われることはしませんが、憎まれたくないなどとは露ほどにも思わないものです。
そしてもう1つ大事なことは、意外にも他人に対して侮辱するようなことは絶対にしないものです。心を鬼にしても、その底には愛情があるからです。
これに関連して、「鬼手仏心(きしゅぶっしん)」という言葉があります。これは元々外科手術を意味するものでした。そこから発展してもう1つの意味が生まれました。根っこに愛情がある厳しさです。人のことを思い、心を鬼にして躾けるために叱るので、心の中には仏様のような愛情があるのです
愛情無く叱ればそれはただの怒りであり、間違いなく社員の怨みを買うでしょう。鬼になることは、その根底に愛情があってこそ成り立つのです。そして、いくら叱り飛ばしても根底に愛情があれば、憎まれたくないなどとは少しも思わないものです。そんな姿に人の支持が集まることを忘れないでください。
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