森羅万象から学ぶ人生羅針盤「コンプライアンス第一主義に徹する」
2024.11.13
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「コンプライアンス第一主義に徹する」
帝政期ローマの政治家コルネリウス・タキトゥスは、「人間は地位が高くなるほど足元が滑りやすくなる」と述べています。要するに、いつ転げ落ちるか分からないほど、権力の座というのは基盤が脆弱なのです。
そして、この「滑りやすくなる」は、「滑りやすくされる」が正確な表現でしょう。具体的には様々な罠が仕掛けられるからです。政治家であればお金に関する厳しい規制を守らないと、それが明るみに出た時、一瞬で立場を失います。
ある元衆議院議員の政治評論家は、当時1年生議員であるにも拘らず、いわゆる“ハニートラップ”に引っ掛かりそうになったと言います。1年生議員など何の権力もないように思われますが、その人を通じてより権力のある人にパイプを繋ぐことが目的だったのかもしれません。
それからその評論家は、自分の周りを弁護士と税理士で囲み、コンプライアンス第一主義に徹し、少しでも怪しいと思う話やお金は何でも相談してから処理するようにしたといいます。
芸能人の人気という地位なども、政治家以上に足元が滑りやすくなっています。その最たるものが不倫スキャンダルとひき逃げで、そのせいで何もかも失った人は数多くいます。
ある人気お笑い芸人は、「好きで芸人になったのだから、その地位を失う可能性のあることは一切しない」として、女性関係はおろか、クルマの運転すらしないで、滑りやすくなりがちな足元をがっちり固めています。
これはビジネスマンにも大いに言えることです。企業トップには内外にその地位を脅かす材料に溢れています。前述の評論家のようにコンプライアンス第一主義こそが地位を守る最も有効な手段であると肝に銘じておきましょう。
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