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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分を本当に理解してくれる人」
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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分を本当に理解してくれる人」

2024.11.19

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分を本当に理解してくれる人」
 ちょっと珍しい四字熟語に「伯牙絶絃(はくがぜつげん)」があります。物事には良き理解者がいてはじめて成り立つという意味です。

中国の春秋時代の琴の名人に伯牙という人物がいました。彼には鍾子期(しょうしき)という友人がいて、伯牙が演奏する琴の大ファンだったのです。しかし鍾子期が病で死んでしまうと、伯牙は琴糸を切って二度と演奏する琴は無かったという故事に由来します。

 友人の死は誰にとっても悲しいものですが、その中でも自分を本当に理解してくれる人との別れほど辛いものはありません。それに以前、友人の定義として「自分の良いところも悪いところもすべて受け入れてくれる人」であるとご案内しました。

 友人でなくても、「あいつはこういうやつなんだ」と、自分の知らないところで評価してくれる人は、非常にありがたい理解者でしょう。そしてそういう人ほど、面と向かって褒めるどころか、姿すら見せないものです。

 では、何をもって自分を理解してくれるのか、それは共感に他なりません。何か自分との共通点や価値観の一致、また自分が欲しい能力を持っていてうらやましいために憧れるなど、共感の根っことなる要素は様々に溢れているのです。

 前述の伯牙の気持ちはよく分かります。自分を本当に理解してくれる人がいなくなれば、自分を見失うことにもつながるからです。そしてもし、自分を理解してほしければ、まず先に相手をとことん理解することから始めましょう。そうすれば間違いなく自分を本当に理解してくれる人になってくれます。

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