森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢は前だけにある」
2024.12.19
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢は前だけにある」
劇作家・寺山修司氏は、1970年代初頭に大活躍し、競馬ブームの立役者となった名馬ハイセイコーの引退に伴い、『さらばハイセイコー』(同じタイトルの歌もあります)という詩を読みました。その中で、「ふりむくな ふりむくな 後ろには夢が無い」と歌っています。
この歌の魅力は、ハイセイコーのサクセスストーリーと相まって大いに注目されました。ハイセイコーは、最初から中央競馬会に所属した競走馬ではなく、地方競馬(大井競馬場)で抜群の成績を残し、中央競馬会に進出してきた強者(つわもの)なのです。
その後の活躍と人気は社会現象となり、競馬に縁のない女性や子供たちにもハイセイコーの名前が知られるほどになったのです。そんなハイセイコーの生き方こそ、「ふりむくな ふりむくな 後ろには夢が無い」なのでしょう。
地方競馬出身ながら中央競馬で活躍した姿は、同時期に高等小学校卒の田中角栄氏が総理大臣になったことと重ね合わされ、まさにジャパニーズ・ドリームの体現者が世の中を席捲(せっけん)した時代だったのです。
ハイセイコーと田中角栄氏の活躍の共通点は、前だけを向いている姿でしょう。言うまでもなく夢は前だけにあるからです。ふりむいて得られる夢なんてないのです。
反省と未練は全然違います。ここで言われている「ふりむくな」は、当然「未練を残すな」です。未練を断ち切り前だけを向いて、夢を実現してください。
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