森羅万象から学ぶ人生羅針盤「例を挙げ脳に刻み込む」
2025.01.11
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「例を挙げ脳に刻み込む」
最近はミステリー小説全盛期だそうですが、そんな小説とは一言で言って、物事を別な物事に置き換えただけのもので、その内容が重要であるかどうかは二の次なのです。
しかし、多くの小説読者がいるのは、例えば登場人物の行動や発した言葉が、非常に共感性の高いものであるから強く印象に残るのです。つまり、例を挙げて重要なことを脳に刻み込むわけです。
これは、ただ単に「ああすべきである」「こうすべきではない」と標語のように言われるよりも脳に深く刻み込まれます。つまり「伝えたい」ことが確実に「伝わった」という手応えが格段に違うのです。
なぜなら、そこには生きた人間が描かれているからです。しかし登場人物は、ノンフィクション作品で無い限り実在していません。それでも実際にいるかのように描かれておりその一挙手一投足が実のある人間性の発露なのです。
例えば、差別してはいけないと指摘するだけで、多くの人が付き従ってくれるでしょうか。それよりも、差別され虐げられた人を小説の登場人物として描き、その生き様に触れる方が、「差別は本当にしてはいけないことなんだ」と胸に刻み込まれるでしょう。これこそが小説の効能なのです。
同じことは映画やドラマ、漫画にも言えます。特に若い人たちに人気がある『スラムダンク』や『ワンピース』などの作中には、いわゆる名言が溢れているようです。しかしそれは、もう先人先哲が言い古された言葉ばかりなのですが、漫画という形式であることで、若い人の心に「伝わる」のです。
小説に限らず、例を挙げることで重要なことが脳に刻み込まれ、確実に「伝わる」ことを忘れないでください。
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