森羅万象から学ぶ人生羅針盤【「道具」とまで言われてはついていけない】
2025.02.06
森羅万象から学ぶ人生羅針盤【「道具」とまで言われてはついていけない】
私の友人は30代のころ、ある飲み会で当時勤務していた会社の会長に隣り合わせて座っていた時、「○○くん(友人の名前)、私が何で会社経営しているか分かるか? 他人より良い暮らしをしたいためだ。社員はそれを実現する道具に過ぎない。毎月支払っている分け前(給料)に不満があるのなら辞めてもらっても全然困らない」と、ベロベロに酔って本音を漏らしたと言います。
確かに、「俺は将来BIGになりたい」といっている人は、少なからずそういう部分があるのかもしれません。しかしいくら酔っていたとはいっても、面と向かって明け透けに本音を言われると、「こんな奴の『道具』になるため俺の人生があるわけじゃない」と思うのが普通です。
結局友人は、10年籍を置きましたが退職し、その会社はその後倒産したといいます。「社員は、自分が他人より良い暮らしをするための道具」と豪語する企業トップには、言うまでもなく誰もついて来ず、当然の結果と言えましょう。
私の場合、止むに止まれぬ事情で、前職のピコイ時代の埼玉県の地盤を引き継ぎ起業いたしましたが、社員の給料をはじめとする資金繰りに頭を悩ます日々が続き、他人より良い暮らしをしたいなんて思う暇などありませんでした。
会社を伸ばしたいとなれば、経営資源のなかでもヒトを最重要視し手厚くしないと、「100年企業にしたい」などは夢のまた夢であることを改めて強く認識してください。
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