森羅万象から学ぶ人生羅針盤「M&Aは人事と理念の一致から」
2025.02.11
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「M&Aは人事と理念の一致から」
LIXILは、建具の妙見屋商店からスタートし、東洋サッシ工業、トステム、INAXとの合併、住生活グループを経て、現在の組織になりました。
その間、中小建具メーカーや、問屋などを次々に買収して規模を拡大してきた経緯があります。同様に、住宅業界を代表するある某建材問屋も、中小の問屋を吸収合併して、今や日本を代表する建材商社まで上り詰めました。
歴史を振り返ってみても、徳川家康の家来は、そのほとんどが豊臣秀吉の家来です。家康はそうした有力大名を味方に入れ活躍させた、まさにM&Aと人材活用の名人なのです。
しかし現実にM&Aと言っても非常に難しいものがあります。一番の難問は人事の問題です。社員の中でも男性は、女性より嫉妬深いといわれ、人事における企業トップの采配ミスがとんでもないトラブルに発展するのです。
ならば最初はアライアンスなどで業務提携し、人事を含めた地ならしが終わったら持ち株会社を設立させ、経営の在り方を自社独自のものから、他の血を入れる覚悟を持つことが重要です。そうしてはじめてM&Aは成功するのです。
だからと言って、誰とでも手を組めば良いわけではありません。大事なのは経営理念の一致です。これを軽視して安直に手を組めば、組織が活性化するどころか崩壊するのは時間の問題で、会社を大きくするなど夢のまた夢であることを肝に銘じておきましょう。
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