森羅万象から学ぶ人生羅針盤「好きでない職業を好きになる」
2025.02.26
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「好きでない職業を好きになる」
数年前、ある有名若手女優が、スタジオの照明スタッフ、音声スタッフに対し、「生まれた時からこの仕事に就きたいと思っていたのか」という主旨の発言をし、職業差別の意識があるように思われ謝罪していました。
しかし、この女優さんは差別した意味で言ったわけではないと思います。現実の世の中では、本当に自分がやりたい職業についている人など1握りどころか1つまみだからです。
私の会社・躍進も住宅産業の一翼を担っていますが、建設業関連職種はいわゆる“3K職種”(汚い、危険、きつい)であり、果たしてなりたい職業の第一志望であったかは定かではありません。
自分のなりたい職業でなくても一生懸命取り組んでいる人は、幸運にもなりたい職業に就いて努力している人よりも、何倍も素晴らしいと思います。
なぜならまずその職業を好きになることからエネルギーを使っているからです。その結果、本当にやりがいを感じ好きになれば何も言うことはありません。
しかしもし、好きにならなければ、以前この『森羅万象から学ぶ人生羅針盤』でご案内したノーベル文学賞受賞作家のジョージ・バーナード・ショーの、「好きなものを手に入れることが肝心だ。さもないと手に入ったものを無理に好きにさせられるはめになる」になってしまいます。これは一生続くので辛いです
しかし同時に、この投稿の常連の1人である物理学者・寺田寅彦氏の「興味があるからやるというよりは、やるから興味ができる場合がどうも多いようである」という事実もあるのです。
最初は好きでもなんでもなかった仕事が、いつの間にか好きになり、それを続けている人は、好きなことを続けている人よりも、自分に変化をもたらし成長した分だけ、非常に素晴らしいと言っても過言ではないでしょう。
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