森羅万象から学ぶ人生羅針盤「社会性のあるファンドとは」
2025.03.04
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「社会性のあるファンドとは」
多くの一般の方は、投資ファンドに出資した経験をお持ちでないと思います。そもそも投資ファンドとは、投資家から集めた資金を元手に様々に運用し、それによって得られた利益を投資家へ還元するシステムです。
その種類も対象人数によって公募型や私募型に分かれ、目的によっても名称は変わりますが、今回はヘッジファンドと再生ファンドにフォーカスしてお話しを進めます。
ヘッジファンドを分かりやすく言うと、お金持ちから資金を預かり、銀行が支払う何倍もの利子を約束して、いわば投資信託するシステムです。しかしこれには、社会性が欠如する可能性を秘めています。
つまりより高い利ザヤを稼がないと、出資者に対して約束したリターンを確保できないからです。そのため安値で買い求めた株を、「ライバル会社に売却されたくなければ高値で買い取れ」と、グリーンメーラーになることもあるのです。
なぜそうした人たちがグリーンメーラーと呼ばれるかは、アメリカにおいて、買い取りを要求する先に送る手紙をより目立たせるために、緑色の封筒、便箋を使うところに由来します。
そうした行動に走る根拠の1つに、出資者に反社会的勢力がいる可能性が高く、もし約束した利ザヤを稼げなければ、場合によっては命を狙われるからです。
それに対して再生ファンドは、文字通り企業再生を目的とし、業績が低迷している企業に対し、自ら経営参画することでその企業価値を向上させ、最終的には持ち株を適切に売却することでキャピタルゲインを獲得するものです。
これは言うまでもなく、社会性に富んだ真のファンドであり投資家の手本です。まさに“社会の公器”たる企業を下支えするものです。もしファンドと接触する機会を得たら、社会性のあるファンドとだけお付き合いするようにしてください。
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