森羅万象から学ぶ人生羅針盤「重箱をいっぱいにする自分磨き」
2025.07.22
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「重箱をいっぱいにする自分磨き」
私の友人は、非常に口が悪いという欠点があります。例えば私について「良いところをしゃべれと言われれば1時間しゃべれる」と言ってくれますが、その後に「悪いところをしゃべれと言われれば3時間しゃべれる」というのです。このように持ち上げて落とすのですから、たまったものではありません(笑)。
そんな友人にも長所があります。誰にでも公平に接することです。幼稚園児であろうが80代の老人であろうが公平に接しますし、初対面であれば幼稚園児にも敬語で話しかけます。
その反動なのでしょうか、誰にでも公平な分だけ、いわゆる長幼の序(ちょうようのじょ)を軽視しており、特に不遜な壮年男性に対しては非常に冷たいです。
確かに壮年男性の中には、周囲の誰よりも年長者というだけで、みんなが一目置いてくれると錯覚している人が少なくありません。そのため、初対面の赤の他人なのに不遜なものの言い方をする、人格が伴っていない人には極めて手厳しいことを言います。
「旧約聖書にも書いてあるんだよ。年老いた者が賢いとは限らず、年長者が正しいことを悟るとは限らないんだ!」といい、続けて「60の70のと、下手な重箱みたいに歳ばかり重ねても、重箱の蓋を開けたら中身が空っぽなんて年寄は、石を投げれば当たるくらいにいるんだ!」と怒鳴ります。
思えば私も友人も、老境にさしかかりました。確かに賢い、いつも正しいことと言う自信はありません。それだからこそ、せめて自分の重箱の中身を知恵と徳でいっぱいにしようと日々努力しているのです。
皆様のなかに私たちと同世代の方がいらしたら、私の行いを他山の石(たざんのいし)とせず、自分の重箱をいっぱいにする自分磨きを励行してください。
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