森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢を裏付ける実力と情熱」
2025.08.25
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢を裏付ける実力と情熱」
本田技研工業株式会社の創業者・本田宗一郎氏は、「創業当時、私が『世界的視野に立ってものを考えよう』と言ったら噴き出した奴がいた」と述べています。1948年(昭和23年)に20人の従業員で始めた町工場ですから、社長が大ぼらを吹いたと思う社員がいても不思議ではありません。
同社は、原動機付き自転車を考案して二輪車の研究を始めました。さらに、東京進出を考えて静岡銀行に融資を依頼したところ、融資担当者に馬鹿にされます。しかし本田氏は当時から、東京どころか文字通り世界的視野に立ってものを考えていたので、本田氏は怒り心頭に発し静岡銀行と縁を切ってしまいます。
そんな本田氏の壮大な夢に共感し、後に副社長となり本田氏を研究に集中させ経営面全般を取り仕切る相棒・藤沢武夫氏と1949年(昭和24年)に出会うのです。
藤沢氏は本田氏の人間性、情熱など様々な面に魅力を感じ、「この人について行こう」と決心するのですが、やはり何よりも「世界的視野に立ってものを考えよう」というスケールの大きさに惹かれたのだと思います。
夢を見て語るだけではダメなのです。それを裏付ける実力というエビデンスと、世界的視野に立って見る夢を実現させる情熱という推進力があってこそ、藤沢氏のような有能な人材が本田氏の右腕になってくれたのです。
夢を見なければ夢は実現しませんが、実力もなく努力もしないのに、「俺は将来BIGになってやる!」と言っても、誰も相手にしてくれないことを肝に銘じて大きな夢を語ってください。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢を裏付ける実力と情熱」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「老骨への鞭の打ち方」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「うまい話とチャンスを見分ける」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「選挙の本質は“空気”」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「時代に即し有効でなければ無価値」