森羅万象から学ぶ人生羅針盤「家の外観に必要以上にこだわらない」
2025.09.01
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「家の外観に必要以上にこだわらない」
イギリスの哲学者フランシス・ベーコンは、「家は人が中に住むために建てるのであって、外から眺めるために建てるのではない」と述べています。これは住宅業界に生きる人間にとって、痛し痒し(いたしかゆし)といったところです。
住宅の3大要素といえば、立地などを除けば、性能・機能・デザインです。そしてこのうち、耐震性や断熱性などに性能面に興味・支持を示してくださるのは、主に旦那様です。やはり、丈夫で長持ちで良し悪しが決まると思っている方が多いからです。
一方、動線や収納などの機能面に強く興味とこだわりを持つのが奥様です。耐震性や断熱性は良くて当たり前と思ってらっしゃる方が多く、それよりも暮らしやすさが大事なのです。
ではデザイン性はどうかというと、実は旦那様、奥様それぞれにこだわりがあるのです。旦那様、つまり男性は伝統に裏打ちされたデザインに価値を見出し、洋風住宅であれば、ゴチックやロココ様式などに興味を示します。
これに対し奥様は、アンケート結果で見ると圧倒的に玄関、門扉のデザイン性に重きを置きます。その理由は、「お友達をお招きしてうらやましがられる」ことが目的だからです。
そのため昔の一時期、デザイナーズ住宅というのが流行しました。個性的でおしゃれなのは結構ですが、中には屋内でしか利用できないはずの家具を屋外に設置しているような、奇抜すぎるものもあったのです。それにあまりにも個性的すぎるがゆえに転売が難しく売却時の査定が低いのです。
住宅業界の人間の1人として、デザイン性にこだわるお気持ちは理解できます。しかし冒頭の「(家は)外から眺めるために建てるのではない」ことを理解し、家の外観に必要以上にこだわらないほうが良いと提言させていただきます。
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