森羅万象から学ぶ人生羅針盤「後進に道を譲る」
2025.09.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「後進に道を譲る」
もし自分がより高いステージに上りたければ、後継者育成に励んでください。そしてもし、その後継者が「この人物なら、今まで自分がやってきたことを任せられる」と判断したとき、進んで後進に道を譲ってください。
しかし気を付けなければならないことは、後進に道を譲るのは、自分と同じだけの実力が備わったと手応えを感じた時に実行することです。
「まだまだ未熟だが、やりながら成長するだろう」という段階で後進に道を譲ると、もし何かあってその人物に責任能力がなければ、任命責任を問われます。
後進に道を譲る際は、あえて徐々に権限譲渡し、同時に自分のステージアップの準備にも注力してください。そうしなければ、後進に道を譲ったものの、自分の居場所を失うだけだからです。
これは猿の枝渡りによく似ていると言われます。例えば動物園でテナガザルが枝渡りをしている姿を見ていると、確実に次の枝を掴んでから、元々掴んでいた枝から手を離すのです。決して空中を舞いながら枝渡りをしているわけではありません。
それでも道を譲る部下に1日でも早く自分と同等の力を身に付けてもらうしかありません。それには前述のように徐々に仕事の権限譲渡し、時には権限譲渡が時期尚早だと判断したら厳しく指示命令を出しましょう。場合によっては後継者候補からはずしても構いません。
企業トップなら、こうして組織というものは新陳代謝を繰り返していかないと、いずれ溜まった水が腐るように集中した権限が腐り、組織のバランスを大きく崩す危険性を肝に銘じてください。
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