森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の国会議員になる」
2025.10.07
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の国会議員になる」
友人は、少し前にマスコミで有名な某実業家が国会での居眠り議員について、「その人たちが起きていたとしても日本は良くならない」と投稿したことについて、「あらら。本当のことを言っちゃったじゃない。だって国会議員のくせに法律をつくれないんだからしょうがないよ」と笑っていました。
確かに国会は立法府であるため、本来であれば法律を作ることができる人が議員になるべきです。しかし、官僚が法案を作成し、それを各委員会で審議・採決し、本会議で形式上多数決を取るだけだから、友人の指摘も間違っていません。
さらに友人は、「国会議員になるためには、最低でも司法試験に合格した人以外認めないとしなければダメ。そうすれば官僚のレクチャーすら理解できないタレント議員などはいなくなる」と手厳しいです。
それに続いて友人は、「自分がもし政治家の二世で、地盤(票田)、看板(知名度)、カバン(選挙資金)が十分でも、絶対に国会議員に立候補しない。なぜなら仮に当選しても、官僚より頭が悪いので確実に騙されて利用されるから」と自虐的に自己分析しています。
確かに、高等小学校卒であるにも拘らず法律が作れて、東大法学部卒の官僚よりも頭が良かった人とは、ずばり内閣総理大臣を務めた田中角栄氏でしょう。
友人によれば、「なにしろ六法全書を丸暗記し、50本の議員立法を成立させ、各省庁の課長クラスを自宅に招いて個人レクチャーを受け、その内容のすべてを理解したのだから、まさに国会議員の鑑だ」としています。
確かに本会議で居眠りしているのは不謹慎です。しかし某実業家に「いてもいなくても同じ」と言われるのが恥ずかしければ、田中角栄氏のように、法律を作ることができる真の国会議員になってほしいものです。
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