【分断を越えて、幸せを軸に:政治の再構築】
2025.10.23
【分断を越えて、幸せを軸に:政治の再構築】
かつて「政治」とは、暮らしを守り、未来をつくるための知恵と覚悟の営みだった。 しかし今、私たちの社会は、価値観・地域・世代・情報環境によって分断され、 その声は交わることなく、すれ違い続けている。
この時代に必要なのは、単なる「調整役」ではない。 分断の現場に立ち会い、そこにある痛みや願いを記録し、証言する「公証人」としての政治である。
「分断の中に立つということ」
分断とは、対立ではない。 それは、互いの声が届かなくなった「沈黙の壁」だ。 だからこそ、政治はその沈黙に耳を澄まし、 誰かの「なぜ届かないのか」という問いに寄り添う力でなければならない。
私は、日々の現場で感じる。 怒りの奥にある不安。 無関心の裏にあるあきらめ。 その一つひとつに、耳を傾けることからしか、再構築は始まらない。
「折り合いをつける分岐点」
防衛か、福祉か。経済か、環境か。 選択を迫られるたびに、私たちは「どちらか」を選ばされてきた。 だが本当に必要なのは、「何のために選ぶのか」という軸を共有することではないか。
折り合いとは、妥協ではない。 それは、痛みを受け入れる覚悟と、未来への責任を引き受ける選択だ。 その分岐点に立つとき、私たちは初めて「ともに生きる」ことの意味を問われる。
「幸せを軸に据えるということ」
政治の目的は、国民一人ひとりの「幸せ」にある。 それは、経済指標では測れない。 安心して眠れる夜。 誰かと笑い合える日常。 未来に希望を持てる社会。
松下幸之助氏は言った。 「政治の目的は、すべての人がいきいきと仕事に励み、生活を楽しむこと」だと。 人間性と自然の理に根ざした政治こそが、真の民主主義である。
「静けさの中にある力」
私は思う。 分断を越える力は、声の大きさではなく、静けさの中にある誠実さだと。 それは、日々の祈りや感謝、家族との対話、地域とのつながりの中に宿る。
政治とは、遠いものではない。 それは、私たち一人ひとりの「幸せを願う力」が形になったものだ。 だからこそ、私はこれからも問い続けたい。 「誰のために、何のために、私はこの道を歩むのか」と。
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