森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分を買いかぶる日本人」

2025.10.29

　多くの日本人は、「自分たちは世界中の人にリスペクトされている」と勘違いしていると思います。なぜなら日本に旅行に来ている外国人観光客と、日本に職を求めに来る労働者、自分が海外旅行先で出会う外国人しか知らないからです。

　日本に旅行に来ている外国人観光客は、爆買い目的の人は別にして、日本が好きだから来てくださっているのです。当然日本人も好きでしょう。また、労働者も決して日本人を表立って悪く言うことはありません。そして海外旅行に行けば、観光客としてもてなしてくれるので、「日本人は世界中で愛されている」と錯覚するわけです。

　しかし、ビジネスで外国に行けば様相は一変します。「日本人はお人好しばかりだから騙しやすい」となめられることもしばしばです。特にアメリカは酷いものです（ヨーロッパについてのデータはありません）。アジア人には部屋を貸さないアパートの大家さんが多いことにびっくりするでしょう。

しかし中には、「お前、何人だ？」「日本人です」「なんだ日本人か。それを先に言えよ」として、特別に貸してくれるケースもあります。理由は部屋をきれいに使うからです。それでも家賃は高くボラれます。

　さらに、あるアメリカのユーチューバーの調査によれば、アメリカの独身白人女性には、日本人を含むアジア人男性はモテないそうです。理由は、自分より小さくて頭がでかく手足が短いくせに、偉そうにするところが気に入らないからです。

　アメリカでは大きいことが大事なのです。メジャーリーガーの大谷翔平選手が大人気なのは、選手としての実績だけでなく身長が193センチと大柄なことが一因として挙げられます。

　日本人もそろそろ自分を買いかぶることを止めて、世界の現実の目を知り、お人好しから脱却すべき時であると気付いてほしいものです。

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分を買いかぶる日本人」

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