森羅万象から学ぶ人生羅針盤「ありがとうございます」で逆転
2025.11.20
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「ありがとうございます」で逆転
私は高校を中退し、東京に出てきてから、さまざまな職業を転々としていた時期がありました。その原因を振り返ると、私を見下すような言動に対して感情的になり、敵意をむき出しにして怒ってしまい、「こんな会社、辞めてやる」と短絡的に判断していたことにありました。
若気の至りと言えばそれまでですが、今の私はあの頃よりも少し成長できたと思っています。なぜなら、たとえ見下されたとしても「ご指摘いただきありがとうございます。もしお手数でなければ、私の至らない点をご教示いただけますでしょうか」と素直に言えるようになったからです。
すると不思議なもので、私を怒らせようとしたり貶めようとしたりする人ほど拍子抜けし、逆に親切かつ具体的に説明してくれるようになります。そのことがきっかけで関係が良好になった例は、数えきれないほどあります。
また、相手の土俵に乗らず、自分の強みのある領域に論点を移すことも大切です。私は学歴こそありませんが、そのことを指摘されても「ありがとうございます。おっしゃるとおりです。ただ私は独学で知識を磨き、実践でノウハウを培ってきました。学歴も大切ですが、人それぞれの道があり、現場で成果を出すことも大事だと思っています」と calmly(落ち着いて)切り返します。
さらに無知を指摘されたときほど、「ありがとうございます。確かに私は分かりません。ぜひ教えてください」と素直に尋ねるようにしてきました。そうすると、教える側は決して嫌な気持ちにはならず、むしろ丁寧に教えてくれるものです。
やはり、何より強いのは「ありがとうございます」という一言です。この言葉ひとつで、大抵の場面は逆転できます。ただし、物事には例外もあります。どうしても合わない人とは、無理に距離を縮めようとせず、敬意を保ったまま静かに距離を置くことが、精神衛生上とても効果的です。
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