【言葉に宿る、人生のかたち】
2025.11.23
【言葉に宿る、人生のかたち】
――焼き物と手紙に込めた心
「焼き物にはその陶工の生き方が反映されている」 陶芸家・神崎紫峰さんのこの言葉に、私は深く頷きました。 土をこね、火にくべるその一つひとつの工程に、作り手の心が映るように、 私たちの言葉――文やスピーチにもまた、その人の生き方が宿るのだと感じます。
心を震わせて語ること。 それは、誰かを想い、何かを伝えたいという願いの表れ。 だからこそ、言葉はただの情報ではなく、力となり、絆となるのです。
先日、私は妻・法子に感謝の手紙を贈りました。 結婚44周年――「喜び、喜び」の語呂合わせがぴったりの節目に、 これまでの歩みと、これからの願いを綴りました。
「あなたと出会い、共に歩んできたこの44年は、僕にとってかけがえのない人生の旅でした。」 「若き日も、苦しい時も、笑い合った日も、すべてが今の僕を形づくってくれました。」 「僕が半身不随となってから、あなたの助けがなければ日々を過ごすことはできません。」 「そのことを思うたび、感謝と申し訳なさが胸に込み上げてきます。」 「でも、そんな僕を受け止めてくれるあなたの存在に、改めて深い愛を感じています。」 「これからも、喜びの人生を共に歩んでいこう。人生そのものを、愉しんでいこう。」
この手紙を書きながら、私は改めて思いました。 言葉は、心の焼き物のようなもの。 時間をかけて、思いを込めて、丁寧に形づくることで、 それは誰かの心に届き、温もりを残してくれる。
焼き物も、手紙も、スピーチも―― そこに宿るのは、技術ではなく「生き方」なのです。
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