森羅万象から学ぶ人生羅針盤「貪欲で常識外れになる」

2025.12.16

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「貪欲で常識外れになる」
　アメリカのアップル社の創業者スティーブ・ジョブズ氏は、「現状に満足せず常に貪欲であれ。また常識を疑え」と述べています。まさにジョブズ氏らしい言葉ですが、これが簡単にできそうでいて、実際にできる人が少ないことでもあるのです。

　子供のころ、将来の夢を聞かれると「プロ野球選手になりたい」「映画で主役を演じられる俳優になりたい」「学者になってノーベル賞を受賞したい」などと壮大な夢を語るものです。

しかし大人になるにつれ、自分の能力的な現実を知ることで、男性なら大抵は普通のサラリーマンに、女性なら就職後結婚を経て専業主婦かパートタイマーになってしまいます。なぜならこうした現状に満足するのは、貪欲であり続けることに疲れるからです。

　それでも命を削るつもりで寝る間も惜しみ、貪欲に努力すれば、その方向性さえ間違っていない限り、確実に成果に結びつくものです。

　また常識を疑うことは、礼儀やマナーを無視して良いという意味ではありません。「これはこの業界の慣習だ」「この仕事の値段の相場はこんなものだ」という古い常識をそのまま受け入れるなという意味です。

　しかしこれもまた、非常に勇気がいることなのです。なぜなら常識を疑い、逸脱して行動した結果が、決して正しいものになるとは限らないからです。そのリスクを恐れてこじんまりまとまる傾向にあるのが普通です。

　それでもパイオニアと呼ばれる人たちは、すべてが貪欲で常識外れです。それに加えて勇気が必要ですが、まずはチャレンジする勇気を手に入れ、貪欲で常識外れになってください。大いに期待しています！