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「彰往考来」の精神で未来を拓く
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「彰往考来」の精神で未来を拓く

2026.01.12

「彰往考来」の精神で未来を拓く
──歴史に学び、今を生き、未来を創る──

私の故郷・水戸には、「彰往考来(しょうおうこうらい)」という言葉があります。
これは「過去をあきらかにして、未来を考える」という意味であり、私の人生観・経営観の根幹をなす思想でもあります。

この言葉は、江戸時代の水戸藩主・徳川光圀公が掲げた理念に由来します。光圀公は、国の未来を真に考えるには、まずその成り立ちを深く知る必要があると考え、壮大な歴史編纂事業「大日本史」を始めました。これは単なる歴史書ではなく、日本という国の精神的な背骨を明らかにする試みでした。

この志はやがて「水戸学」として体系化され、九代藩主・徳川斉昭公の時代には、日本最大の藩校「弘道館」が創設されます。ここでは学問と武道を両輪とし、心身を鍛え、国家の未来を担う人材が育まれました。そしてこの学問の流れから、幕末の「尊皇攘夷」という思想が生まれ、明治維新の原動力となっていったのです。

この「彰往考来」の精神は、現代の経営や組織運営にも通じるものがあります。私はこれをPDCAサイクルに重ねて捉えています。

P(Plan)・D(Do):過去の計画と実行

C(Check):過去を明らかにする「検証」=省察と自省の場

A(Act):未来をどう変えるかの「改善」=新たな行動指針の決定

つまり、「C=Check(検証)」を分岐点に、過去と未来がつながるのです。
過去の出来事や結果を真摯に見つめ、自らの行動を省みることができる人こそ、未来をより良く導く力を持つと私は信じています。

歴史は、ただの記録ではありません。
それは、未来を照らすための知恵の宝庫であり、私たちが進むべき道を示す羅針盤です。

今こそ、「彰往考来」の精神を胸に、過去に学び、今を生き、未来を創っていきたい。
そのように願いながら、今日もまた、静かに筆をとります。

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