森羅万象から学ぶ人生羅針盤「嘘を見破る方法とは」
2026.04.13
森羅万象から学ぶ人生羅針盤
「嘘を見破る方法とは」
以前、嘘のうまい人は、単に記憶力が良いだけでなく、脳内で作り上げた虚構の出来事を、あたかも実際に体験したかのように自らに刷り込み、記憶として定着させてしまうため、嘘が露見しにくいという特徴を持つことをご案内しました。
しかし同時に、ひとつの嘘をつくと、それに付随する他の嘘との整合性を保たなければなりません。すべての嘘を正確に記憶し続けることは極めて困難であり、やがてどこかに綻(ほころ)びが生じ、結果として嘘は露見するものです。
そこで今回は、警察が容疑者の嘘を見抜くために用いる尋問の基本的な考え方をご紹介し、本当に信用できる人物かどうかを見極める一助としていただければと思います。
まず、相手の話に対して「そのあと、どうなったのですか?」と問いを重ねていくことです。多くの場合、最初の一つや二つの質問に対する答えは用意されていますが、質問を重ねるほどに想定外の領域へ踏み込むことになり、やがて話の辻褄(つじつま)が合わなくなっていきます。
次に、いわゆる6W3H(いつ、どこで、誰が、誰に、何を、なぜ、いくらで、どのくらい、どのように)を丁寧に確認します。中でも「いつ」という時間軸は、嘘において最も矛盾が生じやすいポイントとされています。
さらに重要なのが、「そのとき、あなたはどのような気持ちでしたか」と主観を問うことです。心理学的にも、人は事実以上に“感情”を偽ることが難しいと言われています。どれほど巧妙に作られた話であっても、実際に体験していない出来事に対する感情表現には、不自然さが滲み出るものです。
もっとも、ここでお伝えしたいのは、人の嘘を暴き、追い詰めることではありません。
この『森羅万象から学ぶ人生羅針盤』で繰り返し申し上げている通り、
「人の無限の可能性は信じてよい。しかし、その人の能力と行動は、疑う余地のない事実に基づいて信じるべきである」
という原則を実践するためです。
人を信じるとは、無条件に受け入れることではなく、事実を見極めた上で信頼を築くことです。その積み重ねこそが、真に強い人間関係と組織を生み出します。
とりわけビジネスの現場においては、感情論ではなく事実に基づいた判断が求められます。本稿の内容を、その一助として心に留めていただければ幸いです。
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