森羅万象から学ぶ人生羅針盤「各段階に宿る幸せ」
2026.04.24
森羅万象から学ぶ人生羅針盤
「各段階に宿る幸せ」
還暦を過ぎた頃から、それまで見えていなかったものが見え、気づかなかったことに気づくようになりました。
それは、人生の表面ではなく、その奥に流れる“本質”であります。
まず一つは、幸せの正体です。
世の中には「○○になれば幸せ」「□□できたら幸せ」と考える人が多くいます。
しかしそれは、数ある幸せの一形態に過ぎません。到達点ではなく、通過点なのです。
私自身の人生を振り返れば、幸せは常に“その時々”にありました。
結婚した時、子どもが生まれた時、仕事で成果を上げた時――。
さらには、仕事帰りに飲む一本の缶ビールにさえ、確かな幸せを感じていたのです。
そして私は、人生において避けて通れない試練にも直面しました。
2012年11月、脳内出血で生死の境をさまよい、左半身に後遺症が残りました。
さらに2015年12月には、10時間に及ぶ肝臓がんの手術という、二度目の大病を経験しました。
この二つの出来事は、私の人生観を根底から変えました。
“生きていることそのものが、どれほど尊いか”――これを身体で知ったのです。
同時に、家族の存在の大きさにも気づかされました。
家族とは、何物にも代えがたい宝であり、どんな時でも帰ることができる唯一無二の場所です。
家族と家庭がある――それだけで、人はすでに大きな幸せの中にいるのではないでしょうか。
さらに、人との出会いです。
学生時代からの竹馬の友はもちろんのこと、社会に出てから出会い、導き、励まし、勇気づけてくださった多くの方々。
その一つひとつのご縁が、私の人生を支え、彩り、そして深い喜びを与えてくれました。
若い頃、人は大きな夢や理想を抱きます。
それ自体は尊いことですが、もしそれが思うように叶わなかったとしても、不幸ではありません。
むしろ、「こうでなければならない」という過度な期待こそが、自らを苦しめるのかもしれません。
人生とは、何かを“成し遂げた時だけ幸せになる”ものではなく、
その過程の一つひとつに、すでに幸せが宿っているものなのです。
どうか若い皆様も、一度ご自身の歩みを振り返ってみてください。
その時々に確かに存在していた幸せ、そしてそれをもたらしてくれた人々の存在に気づくはずです。
そして、そのすべてに心から感謝すること。
その瞬間から、幸せはさらに幸せを呼び込む「善の循環」となり、人生はより豊かに、より深く輝き始めるのです。
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