森羅万象から学ぶ人生羅針 「病気になりにくい生き方」
2026.07.08
森羅万象から学ぶ人生羅針
「病気になりにくい生き方」
健康とは、特別なことをする人だけに与えられるものではありません。
毎日の小さな積み重ねが、未来の自分をつくります。
私は二度の大病を経験しました。その経験から痛感したのは、「健康は失って初めて価値が分かる」ということです。
だからこそ私は、病気になってから治すのではなく、病気になりにくい体と心を育てることを何より大切にしています。
まず基本は、食べ過ぎないことです。
若い頃と同じ量を食べ続ければ、年齢とともに衰えた代謝とのバランスが崩れてしまいます。腹八分目でも十分ですが、年齢を重ねたなら腹六〜七分目くらいの意識が、体にはちょうど良い場合もあります。
そして、良質な睡眠をしっかり取り、目覚めた体へ良質なたんぱく質を補給することです。体は睡眠中に修復され、食事によって再び力を蓄えていきます。
しかし、本当に守るべきは体だけではありません。
心にも毎日の養生が必要です。
第一に、完璧を求め過ぎないことです。
人生は白か黒かだけではありません。世の中には多くの「今はこれで良い」という答えがあります。柔軟さを持つ人ほど、心は疲れにくいものです。
第二に、どうしても価値観が交わらない相手とは、無理に歩幅を合わせようとしないことです。
すべての人と分かり合う必要はありません。適切な距離を保つことも、自分と相手を大切にする知恵です。
第三に、心の中へ溜め込まないことです。
自然の中を歩く、深呼吸をする、紙に思いを書き出す。どんな方法でも構いません。心にも換気が必要なのです。
第四に、一人で静かに心を整える時間を持つことです。
私自身は、朝晩の勤行・唱題によって心を整えています。忙しい日々だからこそ、自分自身と向き合う時間が、心の軸を育ててくれます。
健康とは、体だけではありません。
心・体・志、この三つが調和して初めて、本当の健康と言えるのです。
病気を恐れて生きるのではなく、今日という一日を丁寧に積み重ねること。
その積み重ねが、未来の自分を守り、志を燃やし続ける力となります。
健康とは、人生を長く生きるためではありません。
志命を果たし、自他共幸福の人生を歩み続けるための土台なのです。
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