森羅万象から学ぶ人生羅針盤「家族のチーム力を養う」
2024.10.10
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「家族のチーム力を養う」
文芸評論家の亀井勝一郎氏は、「お互い生きることに疲れている病人だという自覚があってはじめて家庭のささやかな幸福が見出せる」と述べています。これは日本だけでなく、全世界の人に共通して言えるのではないでしょうか。
病人と言ってしまうと大袈裟に聞こえてしまいますが、家族は外の世界で程度の差こそあれ、みな辛い思いをしています。それは病気の一歩手間であるかも知れませんし、現に心の病に発展して心療内科や神経内科に通院している人もいます。
それは一家の大黒柱である父親だけではありません。母親もママ友をはじめ、近所づきあいなどの人間関係で大きなストレスを抱えているものです。
子供たちも学校で、ちょっとしたことがきっかけとなって、いじめの対象になる可能性を秘めて毎日通学しています。また受験勉強に勤しむ子供なら、より大きな精神的負担を抱えていて当然です。
これらを総称して亀井氏は、「お互い生きることに疲れている病人」としているのです。ならば家庭はそうした病人をケアする施設であり、逃げ場所でもあるのです。
この家庭自体がめちゃくちゃであっては、居場所がなくなってしまい、鬱などの病気になるだけでなく、子供がグレてしまう原因になります。だから家庭はささやかな幸福を見出せる場所でなくてはならないのです。
それには家族のチーム力を養うことが大事です。仮にお母さんがやるべきことでも、手が空いていたら家族全員で積極的に手伝いましょう。そうした相互協力で、間違いなくささやかな幸福が見出せます。
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