森羅万象から学ぶ人生羅針盤 「幼少期・少年少女期は、二度と戻らない宝の時間」
2026.06.24
森羅万象から学ぶ人生羅針盤
「幼少期・少年少女期は、二度と戻らない宝の時間」
最近、子供への虐待やネグレクトのニュースを耳にするたびに胸が痛みます。
しかし現実には、多くの親御さんが我が子を心から愛し、幸せを願いながら日々懸命に子育てをしています。それが本来の親心でしょう。
ただ、ひとつだけ忘れてはならないことがあります。
それは、幼少期から少年少女期までの「親子が濃密に関われる時間」は、想像以上に短いということです。
振り返れば、昨日まで抱っこをせがんでいた子が、いつの間にか友達と遊ぶようになり、やがて自分の世界を持ち始めます。
親にとっては長いようで、実はあっという間の時間なのです。
だからこそ、その限られた時間に、惜しみなく愛情を注いであげてほしいと思います。
まず大切なのは、子供は未熟だからこそ子供なのだということです。
失敗するのも当たり前。
うまくできないのも当たり前。
何度も同じことを繰り返すのも当たり前。
芽吹いたばかりの若木に、大木と同じ強さを求めないように、子供に大人と同じ判断力や責任感を求めてはいけません。
大人の物差しで叱るのではなく、成長の途中にある存在として見守ることが大切です。
厳しさよりも理解。
否定よりも励まし。
その積み重ねが、子供の心の土壌を豊かにしていくのです。
また、子供は誰よりも認められたい生き物です。
クレヨンで描いた絵が少々いびつでも、
「上手に描けたね」
「よく頑張ったね」
と認めてもらえるだけで、目を輝かせながら次の挑戦へ向かいます。
人は認められることで伸びる。
これは大人も同じですが、特に子供はその影響を強く受けます。
太陽の光を浴びて植物が育つように、子供は親の承認という光を浴びて成長していくのです。
テストで思うような点数が取れなかった時も同じです。
50点だったことを責めるより、
「50点も取れたんだね。次は60点を目指してみようか」
と未来に目を向けさせてあげる。
すると子供は、
「今度はもっと頑張ろう」
と前向きな力を育てていきます。
人を成長させるのは恐れではなく希望です。
叱責は一時的に行動を変えるかもしれませんが、励ましは人生そのものを変える力を持っています。
そして何より大切なのは、子供からの
「パパ見て!」
「ママ聞いて!」
という言葉です。
これは単なる呼びかけではありません。
「私を見て」
「僕を受け止めて」
「存在を認めて」
という心からのメッセージなのです。
どんなに忙しくても、一瞬だけでも目を向けてあげる。
もし本当に手が離せないなら、
「今少し忙しいけれど、後で必ず見るからね」
そう言って抱きしめてあげる。
子供は案外それだけで安心します。
自分は愛されている。
自分は大切にされている。
その実感が、人生を生き抜く心の根っこになるのです。
森羅万象の世界を見渡せば、春の若葉には春の役目があり、夏の青葉には夏の役目があります。
芽吹いたばかりの若木には、今しかない成長の時があります。
子供も同じです。
親に甘えたい時期。
親と手をつなぎたい時期。
親を必要とする時期。
それは永遠には続きません。
だからこそ、そのかけがえのない時間を大切にしてください。
幼少期・少年少女期にたっぷり愛情を受けて育った子供は、やがて自らの力で人生を切り拓き、人を愛し、人を信じ、人に優しくできる大人へと成長していきます。
親子で過ごす時間は、ただの時間ではありません。
それは子供の未来を育み、人生の土台を築く、二度と戻らない宝の時間なのです。
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