森羅万象から学ぶ人生「第四領域ではアイドリング状態」
2023.03.01
森羅万象から学ぶ人生「第四領域ではアイドリング状態」
少し前に、アメリカの経営コンサルタントであるスティーブン・コヴィー氏のベストセラー『7つの習慣』を読まれた多くの方に共通するのは、緊急ではないけれども重要であることを最重視して物事を進めていることをご案成しました。
自分がなすべきことを4つの領域のマトリックスにまとめ、縦軸に「重要」「重要でない」、横軸に「緊急」「緊急でない」が置かれ、第一領域は「緊急で重要」、第二領域は「緊急ではないが重要」、第三領域は「緊急だが重要ではない」、第四領域は「緊急でも重要でもない」としたものです。
第一領域は、のっぴきならない事情によるものですが、一時的な対応で済むものが多いため、「緊急ではないが重要」な第二領域の重要性を強調し、重要な仕事を後回しにすれば、それはいずれ間違いなく緊急な仕事になり、自分の首を絞め、取り返しのつかないことに発展すると説明しました。
しかしその時、第四領域は議論する必要性がないように思いましたが、長い目で見れば、決して無価値なものではないことに改めて気付きました。劣後順位の目線で見れば、確かに一番価値のないものかもしれませんが、第四領域は良い意味での「逃げ場所」なのです。
人気テレビドラマのタイトルにも『逃げるは恥だが役に立つ』というハンガリーのことわざが用いられており、人間であれば自分の居場所を探すために、合わないところから逃げることは有効であり、そこが第四領域なのでしょう。
そして、第四領域にいる時間は一時的で、そこでエネルギーを蓄えるのです。そして力がみなぎれば、第二領域、第三領域に移行するわけです。つまり、第四領域では有効なアイドリング状態にあるとみなし、そこを逃げ居場所として移り、落ち着いて充電することは、極めて戦略的な行動であると認識してください。
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