森羅万象から学ぶ人生羅針「目上の者から挨拶する」
2024.03.30
森羅万象から学ぶ人生羅針「目上の者から挨拶する」
これまで挨拶の重要性について何度かご案内してきました。挨拶はコミュニケーションの基本ですが、地位が上がると「目下の者から先に挨拶するのが常識だ」という先入観に囚われがちです。しかしこれを当たり前の話と捉えてはビジネスマン以前に人間としてステップアップ出来ないでしょう。
自分に自信のある人ほど腰が低いものです。相手が年下のアルバイトであろうが、出入りの宅配業者であろうが、自分の方から率先して挨拶を励行しています。ちなみに、挨拶の挨という字は「開く」、拶は「迫る」という意味があり、文字通り心の底から相手に接することが挨拶の本質なのです。
それに序列はありません。むしろ「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」のように、偉くなればなるほど、誰に対しても先に挨拶をすることです。なぜなら挨拶ほど簡単で効果的なコミュニケーション方法はなく、目上の者から挨拶すれば、その効果は何倍にも膨れ上がります。
そんな挨拶には必ず笑顔を添え、相手の共感を得られるような言葉遣いを実行しましょう。笑顔もなく一方的な形だけの言葉だけだと、逆に緊張させてしまい挨拶の効果が半減するからです。
そして「あなたは釣りが趣味だって聞いたけど、最近の釣果(ちょうか)はどんな感じ?」みたいに、挨拶と同時に相手の聞いてほしいことを先回りして、話しながら称賛すれば「この人は自分に関心を持っている」と心を開き、次第に人望は集まって来るものです。やってみてください。
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