森羅万象から学ぶ人生羅針盤「すべての業界は予算で成り立つ」
2026.03.28
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「すべての業界は予算で成り立つ」
「所詮、“夢の世界”も先立つものは金なんだよなぁ~」友人のこの言葉を受けて、普段は堅い話ばかりなので、たまには昔懐かしい話を元にビジネスを語ってみたいと思います。
友人がこう嘆くのは、ウルトラマンシリーズの制作会社である円谷プロダクションのことです。私も幼少のころは、ウルトラマンを見て素直にワクワクしたものです。しかし友人から、以下の話をはじめ、様々な制作秘話を聞かされ、「どこの世界も予算が最優先なんだ」と、“大人の事情”を痛感した次第です。
例えば、『ウルトラマン』(1966年)の前作に、『ウルトラQ』(同年)という特撮番組がありました。そして友人は、「その第1話の『ゴメスを倒せ!』に登場するゴメスの着ぐるみはゴジラの改造版だよ。予算の都合で東宝から借りたんだ」と言うのです。
円谷プロダクションは1963年設立で、社長の円谷英二氏は東宝の怪獣映画で特撮監督を務めていました。その関係で、東宝も円谷プロダクションに出資するだけでなく怪獣の着ぐるみも貸してくれたのです。
そしてゴジラの着ぐるみに角とゲジゲジ眉毛をつけ、大きな牙を生やし、胸部から腹部にかけて板状の大きな防御膜が付けられゴメスと名付けられました。
さらにゴジラの着ぐるみは、前述の『ウルトラマン』ではエリマキトカゲのような襟巻をつけられ、ジラースという名で再登場します。これも予算圧縮の“大人の事情”なのです。
当然、他の着ぐるみの改造・流用もたびたび行われたようで、友人の話では「言い出したらきりがない」そうなので詳細は割愛します。
このように世の中すべての業界は、例外なく予算で成り立っているのです。しかしこれを子供のころに知っていたら、しらけていたかも知れません。せめて子供には「余計なことは言いっこなし」にしてほしいと思います(笑)。
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