森羅万象から学ぶ人生羅針盤「プロなら“職人”に徹する」
2025.06.14
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「プロなら“職人”に徹する」
今回は趣向を変えて、前々回投稿したかの大天才レオナルド・ダ・ヴィンチに関して、ちょっとした面白エピソードをご案内してみたいと思います。
ダ・ヴィンチの代表作『モナ・リザ』ですが、私が10代だったころ、「この『モナ・リザ』のモデルはそもそも実在したのか?」というのが、美術界最大の謎とされていました。
そして、その謎が当時解明したのです。モナ・リザの顔をスーパーコンピューターにかけて分析したところ、なんとダ・ヴィンチ本人を若くして女装させた姿になったのです。つまり『モナ・リザ』はダ・ヴィンチの自画像だったというのが答えでした。
しかしその後、新たな事実が明るみに出ました。モナ・リザさんは実在し、その肖像画の依頼主はご主人だったのです。ではなぜ、スーパーコンピューターの分析結果が、ダ・ヴィンチの自画像になったかというと、真相は以下の通りです。
当時の画家は、王様や貴族、豪商などから依頼を受け、その注文に沿って絵を描く、いわば職人(アルチザン)だったのです。しかしダ・ヴィンチは、自らを芸術家(アーティスト)と心得ており、自分が納得いく作品にしたいため注文通りに描かず、納期さえも守りませんでした。
それに激怒したモナ・リザさんのご主人は注文をキャンセルしたのです。しかしダ・ヴィンチはその絵を気に入っていたため、その後10年も塗り重ねて、知らぬ間に自分にそっくりに仕上げてしまったというのが真相なのです。
心理学者によれば、人間は本来ナルシストであるため、10年の塗り重ねのうちに無意識に大好きな自分に寄せて顔を描くのは無理からぬことだといいます。
しかし、私たち住宅業界の人間は、お客様あっての商売です。プロなら“職人”に徹するべきです。大天才ではありますが、くれぐれもダ・ヴィンチの悪い面だけは真似しないでください(笑)。
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