森羅万象から学ぶ人生羅針盤「不潔は百害あって一利なし」

2022.12.11

不潔は百害あって一利なし
　女性にモテる男性の第一条件は、今も昔もまず清潔であることです。しかし、古いタイプの男性には、「男は中身だ」という言葉を履き違えて、あえて不潔にすることで、見た目を気にしない男性的な魅力をアピールできると錯覚していた人がたくさんいました。おそらく昭和の時代に流行した「バンカラ（蛮カラ）」という言葉の意味を誤解したのだと思います。

　これは元々、ハイカラ（西洋風のおしゃれな身なりやライフスタイル）をもじった言葉で、本来の意味は、粗末な身なりでありながらも物静かに学究に勤しむ生真面目な青年の姿を表すものです。しかしそれがいつの間にか、「不潔ながらも高潔あることが男らしさ」であると錯覚されるようになっていったのです。

　しかし、そんな男性は、女性は言うに及ばす、男性からも嫌われるものです。特に、ビジネスの場では全く通用しない価値観で、不潔であること自体、礼儀知らず以外の何物でもありません。

　以前ご案内した、カリフォルニア大学の心理学者アルバート・メラビアン氏が提唱した「メラビアンの法則」でも分かるように、人の印象は表情や仕草、服装からは、全体の55％の割合で影響を受けるとして、第一印象における見た目は重要であり、何よりも清潔であるべきなのです。

　不潔は誰が見ても不快なもので、ビジネスをするうえで、相手を不快にすることに何の意味もないことは分かりきっていることです。そもそも人を不快にするためにビジネスをやる人など一人もいません。

改めて、不潔は百害あって一利なしであることを肝に銘じて、清潔感をもって言葉と仕草に良い説得力を持たせるようにしてください。

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「不潔は百害あって一利なし」

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