森羅万象から学ぶ人生羅針盤「健全なメリットこそ最大の要素」
2022.05.12
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「健全なメリットこそ最大の要素」
元Dell(デル)社長兼 CEO のケビン・ロリンズ氏の言葉に「顧客のメリットになるか、従業員のメリットになることを選択する。これが(経営者である私の)唯一の行動指針です」があります。これを発展させ、我が躍進では、自分を囲むお客さま、社員仲間、家族、協力業者、仕入先と共感し、いわゆる「五方良し」となる「躍進五原則」を実行しています。
もちろん、皆のメリットになるからと言って、反社会的なことをするのではありません。以前、松下電器産業(現パナソニック)創業者・松下幸之助氏の「企業は社会の公器」や、経営学者P.F.ドラッカー氏の「知りながら害をなすな」などの言葉をご案内しましたが、金もうけのためなら何をしても構わないという社会性の欠如を否定し、社会性のない事業を展開しても決して長続きはしないことを示しました。
そして、同時にメリットを明確にしなければ、お客さまや社員の支持は得られないものです。それなのに、人に物を頼む際に、何のメリットも示さず、いきなり土下座をして一方的な要求を突きつけ、それが拒否されると「これほどに頼んでいるのに何故受け入れないのだ」と反発する人がいます。これではまるで反社会的な人たちが、強引に自分の要求を通すやり方と同じで、到底受け入れられるものではないでしょう。
そんなメリットは、必ず健全なものでなければなりません。そして、それは決して経済的な満足だけでなく、一緒にいて楽しい、色々なことを教えてくれる、励まされてパワーがみなぎったなどの、心のメリットも重要です。そうした様々な健全なメリットを与えなければ決して愛されることはないのです。
ビジネスの世界では、少しでも有形無形の健全なメリットを与えなければ、その存在価値が否定されます。健全なメリットこそ物事を主体的に展開し人間関係を広げる、ビジネスの最大の要素であることを強く認識してください。
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