森羅万象から学ぶ人生羅針盤「子供を過保護にしない」
2025.05.04
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「子供を過保護にしない」
日本の有名なことわざに「可愛い子には旅をさせよ」があります。旅というのは自立のための試練に他なりません。子供を心底可愛いと思ったら、一日も早く自立させるべく、決して過保護にならずに、あえて突き放すべきだというのです。
いまでこそ飛行機や新幹線があるので、旅はレジャーになってしまいました。しかし昔の旅の道中には、山賊や雲助(ぼったくりをする駕籠かき)、掏摸(すり)、枕探し(深夜に客室に忍び込み金品を盗む泥棒)などの悪人がウヨウヨいて、危険と隣り合わせの気を抜くことができない道中だったのです。
そしてもし何かのトラブルに巻き込まれたら、自分自身の才覚で解決しなければ野垂れ死んでしまいます。しかしそれを乗り越えた後には、成長というご褒美が与えられるのです。
かわいい子ほど厳しくしなければ成長しません。プロ野球巨人軍の原辰徳監督は、東海大相模高校時代には実父の原貢氏が監督でした。辰徳監督のスパルタ教育は有名で、しかもそのスパルタ教育の際、他の選手よりも一番ひどく叱られたのは実子の原辰徳氏でした。
これには2つの意味があります。1つ目は「自分の子だから甘く接している」と他の選手に思わせないためです。しかし本当の目的は2つ目の「誰よりも厳しく叱ることで一流の選手にしてやりたい」という親心に他なりません。
現在では、様々なハラスメントがあり、過度に厳しい躾は子供に対するDVになってしまいます。しかし誤った愛情で甘やかすことの危険性を考えたら適切な厳しさは必要です。
時代はどんどん変化していきますが、子供を過保護にすることの弊害だけは変わらないと強く認識してください。
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