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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「宇宙を知れば謙虚になれる」
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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「宇宙を知れば謙虚になれる」

2023.02.21

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「宇宙を知れば謙虚になれる」
昨年8月に逝去した京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者・稲盛和夫氏は、150万部を超えるベストセラーとなった著書『生き方』のなかで、いわゆる「宇宙論」を述べています。

 元々宇宙は、一握りの素粒子がビッグバンを起こして誕生しました。そして、それぞれが結合して原子核が構成要素(陽子、中性子、中間子)をつくり電子と結びついて、水素原子をはじめ核融合を経て数々の原子を生み出し、それらが結合して分子となったのです。

 その分子から高分子が結合され、DNA遺伝子を取り込んで、生命とされるものを生み出していますが、それは「偉大なる意思」によるものです。そもそも生命なんて必要性がないのに、なぜか「偉大なる意思」は生命を誕生させたのです。

 『生き方』では、人間も含めすべての生き物は「偉大なる意思によって生かされている」と解釈しています。そう考えることで人間は決して傲慢になることはないのです。

ベストセラー『国家の品格』の著者である数学者の藤原正彦氏は、人知の及ばない何かの偉大な存在に跪(ひざまず)く気持ちの必要性を説いています。その気持ちが無ければ、「人間は何でもできる」と傲慢になり、計り知れない不幸を生むからです。

まさに、宇宙論をオカルトの類と偏見の目で見ることなく、むしろ「そもそも論中のそもそも論」として捉え、宇宙を知ることで「生かされている有難さ」を知れば、人として謙虚になれることを強く認識してください。

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