森羅万象から学ぶ人生羅針盤「日本人に生まれて良かった」
2025.06.15
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「日本人に生まれて良かった」
『古事記伝(こじきでん)』などの著書で知られる国学者・本居宣長(もとおりのりなが)の有名な歌に、「敷島の大和心(やまとごころ)を人問わば、朝日に匂う山桜花(やまざくらばな)」があります。
敷島とは日本の古い名称の1つです。そして私たち日本人の原点となる大和心は、朝日と共に山桜の美しさを視覚でも感じながら、香りも味わう感性だというのです。
ではなぜ同じ桜でも、最も知られているソメイヨシノではなく山桜なのでしょうか。それは本居宣長が活躍した後にソメイヨシノが品種改良されて生みだされたからです。
仮にソメイヨシノが昔からあった品種であっても、それほど強い香りを発しません。本当の桜の香りを感じたいのであればやはり山桜です。これに触れることで日本人の原点を思い出すと、本居宣長は言いたかったのでしょう。
花の香りには当然ながら好き嫌いがあります。しかし、美味しい日本食を食べた時、「ああ、日本人に生まれて良かった」と思うように、日本を代表する山桜の香りに接し、その良さを知って、「日本人に生まれて良かった」と思えればこれ以上の満足はありません。
同様に「日本人に生まれて良かった」と思えるのは、今上天皇皇后両陛下の存在です。特に雅子皇后陛下がその類まれなるコミュニケーション能力を発揮して、海外の王族、要人のすべてに絶賛されていると、「このような素晴らしい天皇皇后両陛下が我が国の象徴で良かった」と素直に思えるのは日本人にとって幸せなことです。
しかし、最も忘れてはならないのは、日本人としてのアイデンティティです。事あるごとにそれを知る機会を大事にしてほしいと思います。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「日本人に生まれて良かった」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「プロなら“職人”に徹する」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分で考える重要性」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「才能は実践で気付く」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分ができることに全力投球」