森羅万象から学ぶ人生羅針盤「気付きと共感を手に入れる」
2022.12.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「気付きと共感を手に入れる」
読書の目的は人それぞれにあると思いますが、中には小説を一切読まない人がいます。その理由を訪ねてみると、「架空の物語を読む時間があれば1冊でも実学書を読んだ方が手っ取り早い」からだそうです。
確かに、ハウツー本を含めて実学書の多くは、文字通り実際に役立つ知識や情報をダイレクトに書き記しているので、そのまま読むだけで、いかにも行動に移しやすいように思われます。
しかし実際には、仕事や人生における重要な指針を得たのは、実は小説であるという人が多いようです。なぜかと言えば、小説に描かれているシーンは、まさに頭の中で映像として変換されるので、「名言が述べられている名シーン」が強く印象付けられているからです。
これを認知科学(脳科学)的な観点で説明すれば、小説の言葉は、言語を司る左脳で認識され、その言語が作り出したイメージが、自分にとって最も理解しやすい映像に右脳で変換され記憶されるのです。
つまり、小説の名シーンは、左脳と右脳を同時に刺激するので、より強い印象を残すのです。これは映画やドラマ、漫画でも同じ現象が起こるようで、仮にハウツー本などで、言いたいことを箇条書きにして伝えても、意外に伝わっていないようです。つまり「伝える」のと、実際に「伝わる」との違いなのです。
ならば、古典的名著をはじめ、出来るだけ多くの名作小説に触れてみてはいかがでしょうか。そうすれば、ハウツー本などに羅列してある文言よりもはるかに強い印象を受け、大いなる気付きと共感を手に入れることができ、その後の人生や生活の大きな糧になると思います。やってみてください。
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