森羅万象から学ぶ人生羅針盤「的確な近未来予測をする」
2025.04.17
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「的確な近未来予測をする」
企業トップが近未来予測をする際、「今後、何が起きそうか。その時自社はどう対処すればよいのか」を的確に予測できる人は中々いないと思います。なぜなら企業トップは無意識に、自分と反対の意見や、都合の悪い情報を雑音と認識して、遠ざけてしまう傾向にあるからです。
それでもまずは現状把握からスタートしましょう。基本は、現在起こっている具体的な事実や環境状態を確認し、その事実がもたらすと予想される事象をできるだけ多く列挙するのです。そして常に、「見落としはないか」と、くどいくらいに確認することが大事です。
少し前に、「来年の事を言えば鬼が笑う」として的確な中期経営計画の必要性をご案内しました。それでも鬼が笑う理由は、予測が外れる確率が高いからです。
予測の難しさについて、私の友人が物は試しとばかり、「1年前の新聞を検証する」実験を行ったのです。つまり1年前に、「来年以降、○○はこうなる」という記事が果たして当たっているかどうかを確認するため、1年分の新聞を溜めて、発行日の1年後に読んで検証したのです。
その結果、見事に全部外れていたと言いました。よく考えれば、新聞記事自体は一次情報であるため、その日のうちでも「刷り」が変わるたびに中身が更新されるほど情報変化に富んでいるのです。だから1年後の予測が外れるなんて至極当然なのです。
しかし企業トップならば、的確な近未来予測をしなければなりません。それには、冒頭で述べたことを強く認識し、少なくとも自分の傍をイエスマンだけで固めてはいけないことを忘れないでください。
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