森羅万象から学ぶ人生羅針盤「諦めないと決断し継続する」

2021.04.15

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「諦めないと決断し継続する」
　以前、「たゆまぬ努力で大器晩成」として、努力を続けていれば、最初は平凡な人物に見えても、やがては頭角を現し、大きな実績を残すことを、ご案内しています。
これに関連して、メジャーリーグでも大活躍したイチロー選手は、「小さなことを重ねることがとんでもないところに行くただひとつの道だと感じている」としています。

　努力を継続する方法は、様々にあります。努力を習慣化することが、最も知られた継続法で、成長を目的とした継続と、努力そのものを楽しむ継続があります。

　しかし、習慣を支えるやる気というものは、長続きしないものです。「よし、やるぞ」と思えるのは、一時的に、一種の異常な心理状態にあるためで、熱が冷めれば、やる気もなくなってしまうのです。

　これを踏まえて、よく言われる有効な手段が「三日坊主を繰り返す」です。
三日坊主でも構わないのです。とりあえず、三日間努力し、また三日間努力することを繰り返すのです。このループこそ、まさに継続そのものなのです。

　また、「継続は力なり」を表す言葉として、多くの人は、石に穴をあける滴の例えを用いています。
例えば、古代ローマ時代の詩人オウィディウスは「力によってではなく、何度も落ちることによって、滴は岩に穴をあける」としています。
　同じく、古代ローマ時代の哲学者ルクレティウスも「雨だれが石を穿（うが）つのは、激しく落ちるからではなく何度も落ちるからだ」と述べています。

　やはり、努力は、どんなに小さくとも、止めてはダメなのです。何事も諦めてはいけないのです。
　それに、途中で諦めてしまったら、それまでの積み重ねを捨てることになり、得るものより失うものの方が、ずっと多くなってしまいます。
　諦めるのは、いつでもできることです。しかし、逆に、諦めないと決断し、継続を実行するのは、まさに今しかないのです。

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