森羅万象から学ぶ人生羅針盤「謙虚こそ最優先の美徳」
2022.12.15
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「謙虚こそ最優先の美徳」
カトリック教会が示している「7つの大罪(罪源)」は、人間を神の教えから背かせる根本的な欲望や感情で、傲慢、憤怒、嫉妬、怠惰、強欲、暴食、色欲の7つです。
そして、この「7つの大罪」に、もしランク付けをするとなると、ワースト1は間違いなく傲慢に他ならないでしょう。そして、ワースト2は怠惰であると思われます。残りの憤怒、嫉妬、強欲、色欲は、その悪徳の姿が比較的イメージしやすく、食べ物が少なかった昔において暴食は、食料の独り占めを連想させ罪深い行為に他ならないからです。
ではなぜ、傲慢は最も罪深いのでしょうか。それは、自分が絶対的に正しいと疑うことなく、それを他人の価値観を捻じ曲げてでも押し付けようとして、何の罪の意識も持たないからです。
そして傲慢さは、神様に対しても向けられることがあり、神の領域を侵すことに対しても何の躊躇することもなくなり、暴走の歯止めが利かなくなるからです。それは間違いなく、独裁や戦争というゴールにベクトルが向けられているのです。
また、怠惰がワースト2に位置するのは、自分に対して怠惰になるだけでは済まず、他人に対しても怠惰になり、まったく無関心になれば相互扶助の精神が失われ、社会性が破壊されてしまうのです。
しかし、ありがたいことに、この7つの大罪は、それぞれ暴食には節制、色欲には純潔、強欲には慈善・寛容、憤怒には忍耐、怠惰には勤勉、嫉妬には感謝・人徳、傲慢には謙虚という美徳に対応しているとしています(ウィキペディア〈Wikipedia〉より抜粋・要約)。
ならば、節制、純潔、慈善・寛容、忍耐、勤勉、感謝・人徳、謙虚を胸に秘め日々研鑽すれば、人としての原罪を償うことができます。そして何よりも、謙虚こそ最優先の美徳とすることだけは忘れないでください。
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