森羅万象から学ぶ人生羅針盤「辛さが喜びや幸せを生む」
2021.12.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「辛さが喜びや幸せを生む」
アメリカの詩人ウォルト・ホイットマンの言葉に「寒さにふるえた者ほど太陽を暖かく感じる。人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る」があります。
いつも暖かければ、それが当たり前になってしまい、暖かいことを有難く感じないでしょう。寒さを知るから、暖かさが有難いのです。また、死にたいような悩みを抱えていても、それを克服した時に、やはり生きていてよかったことに感謝するものです。
例えば、仕事に辛さを感じるからこそ、休みがより一層楽しく思えるものです。しかし、定年退職して「これからは好きなことだけを一日中やっていられる」と言っていた人が、それまで好きだったことが、いつの間にか、好きでなくなってしまうことがあるのです。
これに関連して、以前、嫌なことを10個も20個もやって、その後ようやく好きなことが1つできることをご案内しました。それだからこそ有難みを感じられるのです。
辛い局面に接した時でも、乗り越えた先には大いなる喜びが待っていることを知らないと、逃げ出すことばかり考えてしまうのです。困難の先に喜びがあることを知れば、勇気が湧いてくるものです。
そして、辛さを乗り越えた人には、包容力が生まれます。なぜなら、辛いと感じている人の気持ちが分かるからです。さらに、物事には失敗がつきものであるという覚悟を持つことができます。それを踏まえて、新たな挑戦に臨むようになるのです。
辛さを味わうことは当然であり、それがあるからこそ、喜びや幸せを生むのです。それを知ることで、人生も仕事も味わい深いものになることを肝に銘じておきましょう。
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