森羅万象から学ぶ人生羅針盤「過去の栄光を捨てることが第一歩」
2023.07.14
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「過去の栄光を捨てることが第一歩」
女性用生理用品や紙おむつのトップ企業ユニ・チャームの会長を務めた高橋慶一朗氏は、「成功を続けて収めるのは至難の業だが、ひとつ秘訣があるとすれば、それは過去の成功を捨てることから始まる」があります。
例えば、ユニ・チャームが紙おむつで成功した秘訣は、女性用生理用品でトップシェアであるという栄光を捨て、紙おむつ業界に進出し、立体感のある紙おむつの開発に成功したことがトップシェア獲得の大きな要因となったのです。
ここで大事なのは、経営陣が「女性用生理用品トップシェア」という実績を過去の成功に過ぎないと認識し頭を切り替え、新型紙おむつの開発に挑戦したことが成功の最大のポイントであるということです。
人間は過去の栄光にしがみつきたがるものです。しかし、そんなものは進んで捨て去る勇気が必要です。例えば、再雇用された中高年サラリーマンが、以前と同じ立場で活躍できることはごくわずかです。仮に退職し就職活動をしても、大抵は清掃員の仕事しか募集していないのが現状です。
もちろん、清掃員は立派な仕事ですが、決して人気のある職種ではありません。それでも過去の栄光やキャリアを捨て、目の前の清掃の仕事に邁進できる人だけが評価されるのです。「自分は昔○○だった」と自慢話のような愚痴ばかりこぼし、実際の作業で何一つ成果をあげられない人は、清掃の仕事も出来ず辞めていくことになるのです。
過去の栄光からは何の将来も約束されません。ならばそんな過去の栄光を捨てることが、未来に起こる変化に対応する第一歩です。それが新たな成功につながり、結果として連戦連勝を実現することを忘れないでください。
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