森羅万象から学ぶ人生羅針盤 「市販の飲料水の落とし穴」
2026.05.28
森羅万象から学ぶ人生羅針盤
「市販の飲料水の落とし穴」
私たちは「市販の飲料水=安全で健康によいもの」と思い込みがちです。しかし、本当に大切なのは、名前やイメージではなく“中身を知ること”です。
近年、世界的に問題視されている物質の一つに「PFAS(ピーファス)」があります。PFASとは有機フッ素化合物の総称で、フライパンの焦げ付き防止加工や撥水加工など、私たちの身近な製品にも広く使われてきました。
しかしPFASの一部は、自然界で分解されにくく、人体内にも蓄積しやすいことが分かってきています。海外では、長期的な曝露によって免疫機能・ホルモン系・肝機能などへの影響が指摘され、一部には発がんリスクとの関連も報告されています。そのため各国で規制強化が進められています。
問題は、こうした物質が河川や地下水を通じて、水道水や市販の飲料水から微量に検出される場合があることです。
さらに注意したいのが「硝酸態窒素」です。これは農業肥料や家畜排泄物などが地下水へ浸透することで増える場合があります。高濃度の硝酸態窒素は、特に乳幼児に悪影響を与える可能性があり、海外では「ブルーベビー症候群(メトヘモグロビン血症)」との関連も知られています。また体内環境によっては、一部がニトロソアミン類へ変化する可能性も指摘されています。
日本では、水道水は水道法に基づき厳格な管理が行われています。一方、市販の飲料水は食品衛生法によって管理されています。どちらにも安全基準はありますが、検査項目や管理方法には違いがあります。
つまり、「市販だから安全」「天然水だから健康」という単純な話ではないのです。
もちろん、現在日本国内で販売されている飲料水の多くは基準値内であり、直ちに健康被害が起きるわけではありません。しかし、“毎日口にするもの”だからこそ、私たちは表示を確認し、自ら選ぶ目を持つことが大切です。
中東の一部地域では、海水淡水化によって飲料水を確保しています。海水由来のため、地下水汚染由来の硝酸態窒素問題は比較的少ないとされていますが、その一方で別のエネルギー課題も抱えています。自然界に「完全なもの」はなく、すべてに長所と短所があるのです。
近年は、PFASや硝酸態窒素を除去できる高性能浄水器も普及し始めています。ただし費用は安くありません。そのため、過度な宣伝文句に流されるよりも、日常では適切に管理された水道水を活用することも、一つの賢明な選択と言えるでしょう。
大切なのは、「何を信じるか」ではなく、「何を知った上で選ぶか」です。
健康とは、流行やイメージで守られるものではありません。
森羅万象の理を学び、自ら考え、自ら選ぶ。
そこに本当の“生きる力”があるのだと思います。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤 「市販の飲料水の落とし穴」 -
森羅万象から学ぶ人生羅針【やはり、健康と心の豊かさが大事】 -
森羅万象から学ぶ人生羅針「“適切な”自転車走行を実施」 -
森羅万象から学ぶ人生羅針「癒しの第一条件とは」 -
森羅万象から学ぶ人生羅針「ネガティブな気を放つ人との向き合い方」





