森羅万象から学ぶ羅針盤「君子淡交を実現する」
2021.01.21
森羅万象から学ぶ羅針盤「君子淡交を実現する」
荘子の有名な言葉に「君子の交わりは淡きこと水の如し」、いわゆる君子淡交があります。立派な人同士のお付き合いというものは、決して相手に深く干渉しないという意味です。
まさに、あっさりとした付き合いだからこそ、長続きすることができるのです。
世の中には、深い付き合いを好む人もいますが、そうした関係は、親しくなるのも早いですが、急に冷めて、別れるのも早いものです。
大事なのは、あっさりの程度を知ることです。具体的には、必要以上に、自分をさらけ出さないことです。そうすると、相手も、過度に、自分の話をしなくて済むからです。お互いの理解を深めるつもりでいても、相手が、それを重く感じるようになってしまったら、君子淡交は成り立ちません。
さらに、ビジネスパートナーと君子淡交するには、決して、公私混同しないことです。プライベートな部分には、立ち入らないようにするべきでしょう。
ちなみに、近所づきあいが上手な奥さまは、君子淡交を実践しています。そこに、長く住むことを考えたら、隣近所と仲良くすることも大事ですが、相手の家庭に、必要以上に関わらないようにしなくてはならないからです。
お互いが、相手の価値観を認め、相手の立場で物事を考えることにより、相互理解が達成されます。その上で、あくまでもさりげなく最善を尽くせば、君子淡交は実現するのです。
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