森羅万象から学ぶ人生羅針盤「」自分の話ばかりしない」
2021.03.29
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「」自分の話ばかりしない」
よく「旅行は、お好きですか?」と聞かれて「はい、大好きです」と答えれば、普通は次に「どんなところに行かれました?」と、質問が重なるものです。
しかし、自分の話しかしない人は、「そうですか。私も旅行が好きで…」として、そのあと、延々と自分の旅行にまつわるエピソードを話すのです。つまり、他人に対する質問は、自分の話をするためのきっかけに過ぎないのです。
これに関連して、イギリスの哲学者バートランド・ラッセルの言葉に「諸君が自分自身に対して関心を持っているのと同じように、他人が諸君に関心を持っているとは期待するな」があります。
しかし、自分の話しかしない人は、自分のことが大好きで、そんな素晴らしい自分のことを、他人も好きに違いないと勘違いして、楽しい話でもするかのように、自分に関するエピソードを語るのです。
その半面、客観的には、認められた経験があまりないようです。基本的に、劣等感が強く、負けず嫌いで、ありのままの自分を認めることができないため、言葉で自分を飾ってしまうのです。
そして、残念なことに、自分の話しかしない人には、ラッセルの言葉は届きません。それは自分のことではなく、別な人のことぐらいにしか思わないからです。
しかし、これではコミュニケーションが成立しません。やはり、嫌でも、自分の中で、話す:聞くの割合を、1:9に収めるように意識を変えることです。そして、言うまでもなく、話す内容も、相手のことを中心に展開していくのです。
もし、周囲に、自分の話しかしない人がいるようでしたら、アドバイスをしてあげてください。そうすることによって、健全なコミュニケーションが成立し、その人も、勘違いしている日々から、解放されるのです。
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