森羅万象から学ぶ人生羅針盤「正しく敬語を話す」
2021.07.28
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「正しく敬語を話す」
我々が守らなければならないマナーのうちで、重要なものの一つに、正しく敬語を話すことがあります。お客さまは言うまでもなく、上司をはじめとする目上の人に対しては、どんな時でも敬語で話さなければなりません。
しかし、これを誤解している人がいるのも事実です。中には、「敬語で話すことは、言葉の鎧を着ているようなもので、真に打ち解けることができない」という人がいますが、それは、極めて自分本位な考えであると思います。
その誤解の原因は、誰とでもいわゆるタメ口で話すことを売りにしている一部のタレントの影響があると思います。あれは、緻密に計算された演出なのです。彼らは、裏に回れば、極めて礼儀正しく、丁寧な言葉を使っています。しかし、テレビを見ている人の中には、そのタメ口を使っている姿を鵜呑みにしている人がいるのです。
例えば、上司から「言いたいことがあれば、何でも言ってこい」と言われても、言葉遣いだけはきちんとしなければなりません。確かに、おべっかやゴマすりはしなくとも、タメ口を使っていいということではないからです。
同様に、無礼講という言葉も誤解してはいけません。そもそも、無礼講とは、身分や地位の関係を取り払って行われる宴会のことです。
昔は、身分や地位に違いのあるものが、基本的には、宴席を同じくすることがなかったのです。しかし、無礼講は、武士と農民が、殿様と下級武士が、一緒の席で酒を楽しむようなことなのです。
それが現在では、上下関係を無視して、酔った勢いで暴言を吐いても許させる飲み会と誤解している人が多くいます。無礼講でも、敬語は不可欠なのです。
正しい敬語が話せないと、相手を不快にさせるだけでなく、人間関係を壊すきっかけにもなるのです。改めて、言葉遣いの重要性を認識し、ビジネスマンである前に、人としてきちんとしていることに努めたいものです。
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