森羅万象から学ぶ人生羅針盤「勉強の値打ちを知る」
2021.07.31
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「勉強の値打ちを知る」
一流のアスリートになればなるほど、誰よりも練習に励んでいますが、一流の経営者も、経営学者P.F.ドラッカー氏の著作を読んだり、経営コンサルタントの話を聞いたりして、より一層の勉強に励んでいるのです。
実際の会社経営に携わっている人が、経営者でもない学者やコンサルタントの言葉に耳を傾けるのは、一見すると不思議な感じがしますが、両者は視点と役割が違うだけなのです。
医師でも、実際に治療に当たる臨床医に対して、未知の病気を研究し、新薬を開発する研究者が存在します。そして、どちらも医学の発展には必要不可欠です。
まさに、一流の経営者は、こうした理論と実践の関係性を十分に理解し、学者やコンサルタントの言葉に、価値を認めているのです。
それでも、世の中には、「経営はあくまで実務経験と、それがもたらす結果がすべてだ」と言い切り、学者やコンサルタントを認めない経営者もいます。
しかし、すべての人間は、その経験から得た知識や情報で形作られた物差しでしか、物事を判断できないのです。その少ない経験の幅と奥行きを広げるには、自分とは違う視点から形作られた知識を勉強する以外にないのです。
一流の経営者は、そうした勉強の値打ちを知っています。実力がある経営者ほど勉強しているのは、勉強する姿勢が実力の裏返しであるからです。
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