森羅万象から学ぶ人生羅針盤「怒りを適切に表す」

2021.08.04

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「怒りを適切に表す」
古代ローマ皇帝のマルクス・アウレリウスの言葉に、「怒りの結果は怒りの原因よりもはるかに重大である」があります。

　怒りには、様々なタイプがあります。自分が傷つけられた怒りや、物事が思い通りにいかないことで欲求不満が爆発する怒りなど、枚挙に暇がありません。

　怒りの感情を抱くことは誰にでもありますが、それを適切にコントロールし、決して露わにすることなく速やかに沈静化しないと、とんでもない被害にあうのです。

　以前、「怒りをなくす」として、怒りのメカニズムを知り、正しい対処法を身につけることについてご案内しました。特に、体内のアドレナリンをコントロールすることは極めて重要です。
　アドレナリンは、分泌されると6秒で体内をめぐりピークに達します。怒りの感情が湧き、アドレナリンが分泌されたら、ゆっくり6つ数え、深呼吸すれば、怒りの感情が沈静化するのです。

　つまり、短絡的に怒りの行動に走ることなく、思い止まる勇気が必要なのです。そして、どうしても許せないことでも、適切な怒りの表し方があるものです。
例えば、会社に大きな不満を感じても、簡単に退職届を出すようなことをするのではなく、怒りのエネルギーを利用して、改善改革に取り組むのです。
　また、他人とトラブルになっても、相手の言い分を聞きながら、足して2で割る方法をとるなど、いわゆる和解を目指すことで円満解決することもあります。

　怒りの結果は、不幸以外の何物でもありません。しかし、適切な怒りの表し方を実行することによって、怒りの結果は、決して原因よりも大きくなることはなくなるものです。ぜひ実践してください。

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「怒りを適切に表す」

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